Ns森の漢方養生ノート5頁

もり小児科看護師(漢方養生指導士アドバンス認定)森が書く「漢方・養生ノート」5頁目です。
更新はゆるやかですが、たまにのぞいてみてくださいませ。
薬物学、楽しく受講中♪

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余分な水 2023・1・22

体の中の余分な水分は、尿として外へ出すのが正常な体のはたらきです。
それが、なんらかの不調でいろんな場所に滞ってしまうことがあります。
例えば、胃腸のはたらきが弱っていると、口から摂取した食べ物や水分が滞り、お腹にたまってしまいます。
お腹をさわるとちゃぽちゃぽと音がしたり、自分でもそう感じたりします。「振水音」(しんすいおん)です。

春になり陽気が増してくると、体の上部にその余分な水が舞い上がってきます。
これが、鼻水やくしゃみとなるのです。
さらに、頭部に上がってくると、頭痛やめまいを引き起こすこともあります。

花粉症で毎年悩まされている方は、すでに予防薬を飲んだり対策をしていると思いますが、養生としては「胃腸に余分な水をためない」
ことも大切です。
一番簡単なのは「よく噛んで食べる」ことです。よく噛んでから胃に送ってあげれば、胃の仕事は減ります。これだけで胃腸が整い、水はけをよくしてバランスを整えるので、お腹に余分な水はたまりません。

こうした漢方の考えは、実際目で見ることはできないので、「うっそだ~」とか「まさか~」と思うかもしれませんが、ここはひとつだまされたと思って、花粉症の季節までの数か月、または、花粉症の時期が終わってからは胃腸をいたわることを実践してみてはいかがでしょうか。
漢方薬としては、「四君子湯(しくんしとう)や「六君子湯」(りっくんしとう)などを試してみるのも良いかもしれません。

これは花粉症の対症療法ではなく、根本を治す療法となります♪

腎のケアを 2023・1・11

暦の上での春は近づいていますが、これからしばらくは寒さが厳しい時期です。
冬は五臓の「腎」のケアが大切。

どうもおしっこがスッキリ出ない
腰の調子がよくない
耳が聞こえにくい
体が冷え冷え

こんな方は、春に向けて腎のケアが必要かもしれません!

まずは、冷やさないこと。手首、足首、首をあたためましょう。
暖かいもの飲みましょう、食べましょう。
黒い食材をが腎のケアには最適です。おせちの残りの黒豆はありませんか?
黒きくらげを野菜炒めに加えたり、ふりかけなら黒ゴマを、ウーロン茶飲むなら黒ウーロン茶。
こんな感じでよいのです(^^)/

つぎの季節をすこやかに過ごしたいなら、その前の季節に養生しておく、これは自分の未来へのメンテナンスです♪

生活習慣養生 2023・1・3

「生活習慣病」という言葉はよく耳にします。生まれ持った体質はもちろんあると思いますが、生まれ落ちたその時からは自分で「後天の気」を取り込んで生きていくことになります。
後天の気、とは主に呼吸と食べ物のことでした。赤ちゃんが生まれて初めてすることですね。産声は呼吸、お乳は食べ物です。
私たちが毎日しないと生きていけないこと、それを生活習慣と呼んでもいいと思います。
でも、それは千差万別、住んでいる地域や環境によっても左右されてしまいます。

そこで、「病」を「養生」に変えてみたらどうか?とひらめきました(^^)/「生活習慣養生」です。
養生は習慣にするのがベスト。

むずかしく考えなくても、続けられることをちょっとずつ、体の声を聞きながらやんわりとしてみてはどうでしょうか?
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朝起きたら温かいものを飲む
ラジオ体操をする(たった3分です)
○○すぎない
食後の足踏み
散歩
セルフマッサージ
5分でも早く寝る
目を休める    などなど。ほかにもたくさんありそう♪

2023年も、いい年になります!

力を抜く 2022・12・14

冬至も近づき、寒くなってきました。
寒いと、体が縮こまり体に力が入ります。
意識をして、力を抜いてみましょう。

とはいえ、どうやったらいいの?
私が考えるには、イメージが大切!たとえば、あったかいお風呂に浸かった時「ふあ~~~」っとなりますよね。
これ、力が抜けていると思うのです。
あとは、広い芝生の上に大の字になって寝転がった時「ふう~~~」っとなります。
そんなイメージを頭で描いて、大きく息を吐いてみるのはどうでしょうか(^^)/

子どもたちが採血するときに介助していると、とてもがんばって体がコチコチになっている時があります。(いやだよね、採血)
そんなときに「力をぬいてごらん」というと、ふーーーっと体が柔らかくなります。
案外、子どもたちの方が力を抜くのは上手なのかも、と感じます。

大人になると、いつもいつも肩や背中に力が入りすぎていて、リラックスする方法が分からなくなってくるのかもしれません。
いつもがんばっている、お父さんお母さん(おじいちゃんおばあちゃんも)。
一日一回は力を抜く時間を作ってみてください♪

もの忘れ 2022・11・25

もの忘れというと、加齢現象のように思いがちですが、それだけではありません。

漢方で考える「もの忘れ」は、「心脾気血両虚」(しんぴきけつりょうきょ)が原因を考えます。一体なんのこっちゃ?ですね。
心脾とは五臓のことで、心は主に血液の巡りを担当していて、脾は気を作るところです。
気と血は「気血水」のうちの2つ。
それが虚しているということなので、簡単に言うと「血の巡りが悪くなっていて、気が滞っている状態」でしょうか。

そうなってしまう原因は、目の使い過ぎや無理なダイエット、偏食、夜更かしや睡眠不足、ストレスや疲労などがあります。
「もの忘れがひどくて・・・」に対して、「歳だからね~」「疲れてるんじゃない?」「ストレスが多い?」「ちゃんと食べてる?」
などのアドバイスは、どれも正解!ということになります。
もちろん、あまりにひどい場合は疾患が元にかくれている可能性もありますので場合によっては脳神経外科や神経内科に受診ですが、そこで異常がなかった場合は、養生や漢方薬の出番かもしれません。

食べ物なら、赤と黒の食材、ドライフルーツやナッツ類を積極的に取り入れてみましょう。実は、私も仕事の合間や昼休みにはドライフルーツをつまむようにしています。ナッツと一緒になって売られているものもあるので手軽に食べられますね。
お風呂上りのストレッチや、軽い散歩、外に出て深呼吸、そんなことでも気と血は巡ります。ラジオ体操もグーですよ。
漢方薬なら、「帰脾湯」イライラが強く出てしまうなら「加味帰脾湯」などがオススメです♪

「もの忘れ」の対処法が、漢方で考えるとたくさんあるのですね。

漢方とは 2022・11・9

いきなり、最終回みたいなタイトルになってしまいましたが。
「ところで、漢方ってなんだろう」とふと思ったので書いてみます。
漢方薬は、自然の生薬でできているけれど「医薬品」です。でも、病気を治すのか?というと、そうではない。治療薬ではないような気がします。
では、何をする薬かと聞かれたら「体と心を健康な状態に戻す」というのがしっくりくるような気がします。
もっと整った言葉でいうと「未病を治す」、未病とは病気になる前の段階という意味ですね。
でも、癌の患者さんが抗がん剤と一緒に漢方薬を使うことも多いですし、なんらかの治療の補佐をするのも漢方薬。
やはり、治す力を高めるといった意味があるのでしょうか。

具体的に言うと、漢方では「足りないものは補う」「滞っていたら巡らす」のが基本です。
他にも「瀉す」(しゃす)という言い方をするのですが、これは「流す」というようなニュアンスです。
気血水がどれもちょうどよい量で、バランスよく流れて巡っているのが健康というわけですが、外からの邪気や生活の不摂生、内傷七情(感情)が過剰になってしまったりすると「不調」が現れてしいまうと考えます。

「なんとなく調子が良くない」病院で検査しても異常はなし。という場合は漢方薬が最適です。
また、持って生まれた体質(口内炎ができやすい、お腹をこわしやすい、咳がでやすい、いつも鼻水出てる、など)を改善へと導くこともできます。
また、「ソワソワする」「不安になる」「眠くて仕方ない」「あくびが多い」「朝起きられない」「イライラする」など、コレ!といった西洋薬が思い当たらないような時にも、使える漢方薬はたくさんあります。
もちろん、その人に合ったものを選ぶというのが重要です。
同じ症状でも、どんなタイプかを見極めて選ぶので、たくさんの漢方薬があるのだと思います。

まずは、自分(またはお子さんの)身体の声を聴いてあげることから始まるのが養生と漢方なのかな・・・という結論です♪

黄帝内経(こうていだいけい) 2022・11・3

10月の院内掲示板です。
「四季の養生」のことを書きました。
いろいろある中で、おもしろいな~と思うのがこの起床と就寝についてです。
11月7日は「立冬」です。
冬が始まるころで、木枯らしが吹き、早いところで初雪の知らせが聞こえる、とあります。
先ほど天気予報で、明日は北海道は平野でも雪が積もると言っていました。富士山もすっかり白く見えますね。
夜は早く寝て、朝はゆっくりと起きるのがよし、の季節となります。
なかなか、実践は難しいですが5分でも10分でもいいので、早めに床に入るだけでも良いと思います。

黄帝内経のマンガもご紹介。
持ち歩いているので、帯がシワシワですが(;'∀')
読みやすく、そしてどこか懐かしい気持ちになる本なので不思議です♪


 休む 2022・10・23


さて、ブログも5頁めとなりました。
更新がゆるやかにはなってきましたが、ゆったりと読んでいただけますと幸いです。

この度、新型コロナウイルス陽性となり、一週間の休診をいただきました。大変ご迷惑をおかけいたしました。
また、予約の日程を変更いただきありがとうございました。

コロナの世の中になり、考えなくてはならないことがありストレスがあったこと、昨年夏に愛犬とのお別れがあったこと、そのあたりから体調が危うく、実のところ「このままで自分の身体は大丈夫だろうか」と思っていたところへの感染。
生気不足、を思い知った出来事でした。

幸い、症状は超軽症で、一週間の療養生活はゆっくりと身体を休める良い機会となりました。
飲んだ漢方薬は発熱初期に「葛根湯」「麻黄湯」を一回ずつ、その後は頭痛に対して「五苓散」を4~5日飲んだだけでした。
療養後は、おどろくほど身体が楽になり、とにかく「疲れない」「ごはんが美味しい」「気分がよい」生活を送れています。
後遺症の味覚障害も全くなく、思えば、むしろコロナにかかる前の方が、何を食べてもおいしくない、味がしない、ただ、食べなくちゃ働けないと飲み込んでいるような状態だったのです。

「休養」→休んで養生することだけで、不調が消えるという体験をしました。
休む、ということは何よりの薬なのだと思いました。
あくまでも、私の場合、の体験談として記しました。


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