アルプスの少女ハイジシリーズで、このふたつはお気に入りです。
マメ科クララの根が生薬で「苦参」、(クジン)と読みます。
葉っぱがマメ科っぽいですね。
こちらは、熱と湿を取り除いてくれるもので、腹痛や下痢、それから、皮膚のかゆみにも効果があります。
ダニによる痒みにつかわれていたそうです。
「消風散」(しょうふうさん)という漢方薬に入っています。
じくじくした湿疹などの時に使われます。
ちなみに、この薬には「セミのぬけがら」も入っています。「蝉退」(センタイ)という生薬。ぬけがらということは、皮。皮膚の病変に効く、ということなのです。皮膚のお悩みがある時には、焼き鳥なら「皮」を食べるのもよいそうです。
「似類補類」(にるいほるい)という漢方の考えです。
くるみは脳みそに似ているから、脳の活性に、豆は腎臓に似ているから、腎の強化に、ブルーベリーは瞳みたいだから、目にいい、などなど。
こじつけみたいですが、逆に考えると分かりやすいですよね。
自分は、動悸がするときには「ハツ」を食べます。薬膳ってむずかしくないのだと思います。
クララ、かわいい名前なのにいい仕事します♪
「食薬」「医食同源」などという言葉を今さらながら実感しているこの頃です♪
子育てにも、生かせる知恵だと感じます。
すいかが美味しい季節がやってきいました!
今は、たくさんの品種のすいかが店頭に並んでいますね。昔は丸ごと買って井戸水で冷やして、みんなでみんなでワイワイ食べたものですが、
このご時世、みんなでワイワイもできない夏休みではあります・・・でも、夏になると美味しい実をつけてくれるすいかを楽しみましょう♪
すいかは、熱を冷ましてくれる食材です。
コロナウイルスに限らず、子どもたちの間でいろいろなウイルス感染症が流行しています。
発熱しているときに、体の熱を冷ます効果のあるすいかはピッタリです。
小さいお子さんには、汁をしぼって少し薄めてジュースにしてあげるのはいかがでしょう。
ところで、
ついつい、冷たい水分をたくさん飲んでしまいがちな夏ですが・・・尿ってあたたかいですよね・・・
冷たいものを食べたり飲んだりすると体の中でおしっこの温かさまであっためるエネルギーが必要なのです!
そうすると、バテます。
ですから、もともと冷やす食材を取り入れてあげると省エネというわけです(^^)/
一般的には、トマト、きゅうり、なす、などの夏の野菜、すいか、パイン、なども熱を冷ましてくれます。この場合、冷たくしなくてもOK.
むしろしない方がよいかもしれません。
桃やさくらんぼは、逆に体を温めるので、熱がこもっているときには食べすぎ注意です。
お子さんの発熱も、薬を使うだけでなく、薬膳のちょっとした知恵が役に立つことがあると感じます♪
そこで思い出したことがあります。
小学生のころ、とび箱の授業でのこと。跳び箱から手が離れていなくて、そのまま空中回転し背中をマットに打ち付けたことがあります。
一瞬の出来事で、気も動転、「大丈夫?」とかけつけた先生に言ったのは「い・き・が・す・え・な・い」でした。
腰痛などがひどくなると、体の下の方にある「腎」のはたらきが弱り息が吸えなくなるのです。
まさに、吐けるけど吸えない状態だったと推測します。
「腎」は生命力の源です。何気なくしている呼吸は生きる上で不可欠なのは、酸素を取り入れ二酸化炭素を出す、だけではないというのが漢方の考え方です。
ふぅ~深呼吸しましょう♪そして、復習しましょう(;'∀')
さて、本題です。
買い物にいくと、フルーツコーナーに「パイナップル」が並んでいます。南国のフルーツといえば「体を冷やす」食材ですね。
食べすぎると冷やしすぎてしまいますが、ほてった時にカットパインを2~3個口に入れると落ち着いてきます。
手軽に食べられるパインを冷蔵庫に忍ばせておきます。
このように、ちょっとした体調や気持ちの変化には、心静かに向き合うことが養生なのかもしれません。
騒いてみたり、落ち込みすぎたり、気持ちの波をなるべく立てないようにすることが良いような気がします。
しかし、気になる症状や日常生活に支障をきたすようなことが続いた場合は、きちんと専門の医師に相談することが大切です。
なんでもかんでも、養生や薬膳だけでは改善しません。
予防医学や西洋医学ありき、だと思うのです。
長女が幼稚園のころに、先生に教えてもらったサラダです!
ほうれんそうと言えば、お浸しか味噌汁か、炒め物・・・と思っていた当時の私は、斬新なメニューでしかもおいしい~と感激して以来、今でも我が家の定番メニューとなっています(^^♪
<作り方>
ほうれん草を少し固めにゆでて、よく水気を絞ります。
食べやすい大きさに切り、ボールに入れて海苔を手でちぎって混ぜます。
だし醤油とマヨネーズで和えたらできあがり!
だし醤油がない場合は、普通のお醤油でもOK。海苔やマヨネーズの量はお好みでどうぞ。
ほうれんそう*甘味・涼性
血を補い、体を潤してくれます。顔色がすぐれない、乾燥肌、慢性の便秘などにオススメです。めまい、のどの渇き、目の充血にも。
海苔*甘味、鹹味(しょっぱい)・寒性
咳や痰の改善に。利水作用があるのでむくみにも。腫瘍やしこりをやわらかくする作用もあります。
貧血気味で顔色が悪いようなお子さんにも、マヨネーズ味で食べやすいかもしれません♪
漢方ではこのような治療を「標治」(ひょうち)と呼びます。
いわゆる、対症療法です。
アレルギーの元である花粉が飛ばなくなると、症状は落ち着きますが、花粉症そのものが治ったわけではありません。
また、次の季節には症状が出ます。たぶん。
漢方では、元の病気そのものを治すことを「本治」(ほんち)と言います。
花粉症の例では、鼻水・くしゃみなどの症状は五臓の「肺」が関係しています。その「肺」と母子関係にあるのが「脾」です。
2頁目の「五行配当表」をご覧ください。
症状が治まってから、次の花粉症の季節までは、この「脾」をケアしてあげる養生が必要・・・という風に考えるのだそうです。
「もう薬のまなくていいわ~」となってからが本腰を入れて養生する時期ということなのですね。
脾胃(胃腸)を整える漢方を飲んでみる、のも良いですし、来年の春まではひたすら胃腸をいたわる、具体的には冷たい食物を摂りすぎないとか、よく噛んで食べるとか、腹八分を心がける、思い悩まない、などなど。
基本的なことですね~。
花粉症に限らず、「どうも苦手」と思っていること、「自分はこういう体質だから」と感じていること(頭痛もち・風邪ひきやすい・口内炎できやすい・雨の日調子悪い、などなど)は、その場限りの対処法と合わせて、「どうしてそうなのか?」を考えて養生する必要がありそうです。
症状が落ち着いている時、が「本治」のチャンス!
辛い症状がなくなると、ついつい不摂生してしまいますが・・・(;'∀')これまた人の悲しいサガです。
そこで、考え方を180度変えてみるのが漢方なのだと感じます。
漢方は、学ぶほどに「よく考えればそうだよね!」ということが多いのです。
昨日からやけに眠い・・・。
それに、今日から「春の土用」に入りました。5月5日の「立夏」までの18日間です。
どうりで・・・
体も重い・・・。
人間は季節や自然や宇宙の現象に影響を受けるのだと、実感です。
私ごとですが、最近は年齢のせいか体調も日々変化してきています。今年の春は、これまでの小さな不調の種があふれてしまっている感じがします。
「まだ大丈夫」と無理を重ねていると、コップの水があふれるように不調が出始めてきます。
土用の期間は、胃腸をいたわる時期でもあります。食事はもとより、少し気持ちもリラックスさせながら、18日間ゆるゆる生活で夏にむけての養生をしようと思った1日でした。
そこで、先月の院内掲示板をご紹介。
冬~春、夏~秋、の季節の変り目は、衣服での調節が必須です。
暖かくなるとうれしくなって、つい薄手のブラウスや短めのスカート・ズボンをはきたくなりますが、そこは少しずつ体を慣らしていくのが養生のようです。
自分も若いころは薄着派(そんな派閥があるかはわかりませんが)で、よく夫の母に「お願いだから上に羽織る物もってきてちょうだい」と言われたもんです(;'∀')
天国の義母が、このブログを読んだら笑うのでしょうね。
三寒四温、一雨ごとに温かくなっていきます。
養生しましょう♪
食べても食べてもまた食べられる!
こんな私ってすごく健康?・・・と思っていました。
しかし!それって、胃腸が弱っているサインかもしれません。中医学でいうと「胃火」「胃熱」と呼ばれます。
体の中の熱の邪気「熱邪」によるものです。
自分は、胃に熱がたまってしまうタイプで舌をべーーっとしてみると真ん中あたりがいつも赤くなっています。
だいたい、そういう時には「口内炎」があります。幼少期から、口内炎とはおともだちのような生活でしたので、よく近所のお医者さん(山の中にあったので「山の先生」と呼んでいた)に10円か20円を持たされて「ピオクタニン」という紫色の薬を口内炎にぬってもらいに行っていました。
不思議と妊娠中だけはまったく口内炎ができなかったのですが、未だに悩まされていることのひとつです。
胃腸の弱りによって、食べても食べてもまた食べたくなる、という症状もあるとは驚きです。
そんな時は、まず「よく噛んで食べる」ことを心がけています。ポイントはゆっくり租借することです。なぜなら、胃腸が弱っている時にはよく口の中を噛んでしまうからです(>_<)すると、そこがまた 口内炎に・・・最悪のスパイラルです・・・。
胃がキリキリと痛む、口の中が苦い、冷たい飲み物を欲する、口臭、口が乾く、歯茎が腫れる、などの症状も引き起こします。
五臓の「心」や「肝」も熱を持ちやすいので、それらが相まって症状を引き起こすことも多いのです。
生活習慣や食生活を見直す、ストレスをためない、思い悩みすぎない、ことですが、これがなかなかむずかしい!
私は、「まあ、いいか」「仕方ない」と、良い意味であきらめるようにしてみたら、だいぶ熱がたまらなくなった気がします。
養生は「心がけ」なのかな、と思います。
<自分の体は天地の賜物>
人の体は、父と母がもとであり、さかのぼれば天と地をはじめとしている。
このように、天地、父母の恵みを受けて生まれ、そして養われている我が身であれば、自分の体は自分だけのものではない。
天地が下さったものであり、父母が残された体なのだから、謹んでよく養い、弱らせたり損なったりせず、天寿を全うしなければならない。
漢方養生講座を受けている中で、先生から「両親からもらった体」という言葉がよく出てきて、はっとさせられたのを思い出します。
自分の若いころは「親からもらった体にきずをつけるなんて」と誰からともなく言われていたので、ピアスを開けるときに躊躇した覚えがあります。
ま、開けましたけどね・・・4個も(笑)
きっと、元は養生訓の教えだったのだろうと推測します。
お彼岸やお盆などにお墓参りをするのも、先祖を敬うという日本の良き伝統ですね。ほかの国でも同じような習慣があるのだと思います。これまた、仕事柄を理由にあまりまじめにお参りをする方ではなかった自分ですが、漢方を学び始めてこれもひとつの養生だと知りました。
生命力である五臓の「腎」がうまく交通するともいわれているそうです。
今年のお彼岸は、お墓参りに行かれましたか?
たとえ、出向くことができなくてもご両親やそのまた両親・・・ご先祖さまに想いを馳せるだけでも養生の第一歩、自分を大切にすることにつながるのだと思います。
ℚ:ちょうちょはなぜキャベツの葉にたまごをうむのですか?
次女の答。
A:メスだから・・・!!
わんだほー!ぶらぼー!そーふぁんたすてぃっく!(^^)! ナイスな答ではないか!
「メスだから」の上に、先生の赤ペンで大きな✖が付いていましたが、力強い筆跡の「メスだから」の文字は今でも鮮明に思い出せます。
「半マルくれてもいいのにね~」と父親。
まぁ、ただの親バカではありますが、子どもってほんとうにおもしろい、いとをかし、興味深いな、と感激したのでした。
さて、正解はおわかりですね。
「たまごからかえった幼虫がキャベツを食べるから」です。
でも、たまごを産むのはメスだから・・・次女よ、大正解だよ・・・
毎年、春になると思い出す、そしてほっこりするのです♪
その昔、お茶は薬として扱われていたそうです。体を冷やすものや温めるもの、一般的には発酵が進むと温めるお茶になるのがわかります。
今では、ペットボトルで様々な種類のお茶が手軽に買える時代ですが、できれば、火で沸かしたお湯で、茶葉から淹れるのがよいのだそうですよ。
我が家では、むくみが気になる時にはハトムギブレンドに、熱がこもっているな~と思ったら渋めの緑茶を、連勤でストレスたまってるかな?の時には、ジャスミンブレンド・・・などと、毎朝お茶を選んでいます。
いつの間にか、茶葉も豊富になってきました。
個人的な最近の注目は「和紅茶」です。そのままでも美味しく飲めて食事にも合います。
薬日本堂さんでも、たくさんのブレンド茶が売られていますのでご覧になってみてくださいね♪
薬日本堂オンラインショップ
おまけに、温かくなったと思えばまた寒くなり、入学式のころに大雪が降ったりもします。
もうめちゃくちゃですね(笑)
子どもたちも、3月に入り温かくなったころから、妙に落ち着きがなくなっているように感じます。
なにが言いたいかといえば、「春なのに~涙がこぼれます」「春のなのに~ため息またひとつ」は、ごく普通のことで、仕方ないと思いましょう、ということです。
朝はやる気があるけど、夕方になると無くなる・・・というのも同じ。朝は「陽」に満ちていて、夕方から夜は「陰」の時間なので、これまた当然なのです。
一日24時間や四季の過ごし方にはちょっとしたコツがあるのです。心の養生ですね♪
「春だから~仕方ありません」「春だから~春だから~ゆったり過ごしましょう~」
鈴木養平先生の最新本です。
不調をかかえる「ひろこ」と「エキケン」こと貝原益軒のアニメも交え「養生訓」について、わかりやすく解説されています。
毎朝布団から起き上がる時の「導引法」なども順を追って詳しく書かれています。
体だけでなく心の養生についての大切さもよくわかります。
いつでもそばに置いて、パラパラっとめくって見ることができる一冊です。
ちなみに、鈴木先生は「からだ巡り茶」などの監修もなさっており、またTwitterやインスタグラムでも、お優しい語り口の投稿をされていますので、ぜひご覧になってみてください。
個人的には、講義の途中の余談が興味深く、たまにちらっと見せる本音トークに大変共感しています。
初級以外はリモートでの講義なのですが、コロナが落ち着いたらスクールに出向いて生の講義を受けたいと願っています♪
春は、五臓の「肝」が高ぶりやすい時期なのですが、それを助けてくれる味として「酸味」があります。
今、盛んに出回っている「甘夏」「八朔」などの柑橘類ですね。
酸っぱくてちょっと苦い、春にはもってこいの果物です。
さらに、実は「甘味」も加えると良いというポイントがあります。
画像は、次女が勤め先でいただいてきた「甘夏」にグラニュー糖をふりかけたものです。
酸っぱいから砂糖をかけて食べてね、と言われたそうです。
養生って自然としているものなんですね♪
美味しくいただきました(^^)/
まず、起きる前に手足を少し動かしましょう。
布団から慌てて起き上がるののではなく、布団の中で身体を伸ばします。
ゆっくり起き上がり、身体を動かしたり、ねじったりします。
起きたら、まず温かい飲み物を体に入れましょう。
白湯が良いですが、お茶でもココアでもコーヒーでもスープでも良いと思います。前の晩に準備しておくと便利。
その後、できたら働きましょう。
前の日にやり残した片付け、洗い物、玄関の掃き掃除、何でもよいです。少しでよいです。
身体をさすりましょう。
手のひらをすり合わせて温かくしてから、顔をマッサージ。くしで髪をとかします。
お腹、脇腹、手足をたたいたり、さすったりします。
ラップの芯などで、背中もぽんぽん叩きます。耳も折りたたんだりねじったりしてみます。
ちょっとしたことですが、習慣にすると便通もよくなり、朝食もおいしくいただけますよ。
どうもプチ不調が治らない・・・という場合などは試してみてください!
10分早く起きて、ゆっくり1日をスタートさせてみるだけでも身体は整ってくるのです♪
表紙の絵からも分かるように、温めて身体をゆるめることを中心に養生についてやさしく解説されています。
すーっと心にしみわたる一冊です♪
本の中には書かれていないのですが、Twitterですきさん自らが動画で教えてくれている「イライラしたときのスキップ」が私のお気に入りです。
これが、効果抜群!
ご興味があったら、ご覧になってみてください(^^)/
予防薬も大切ですが、まずは「胃腸」をいたわりましょう。自然の甘味が脾胃を助けてくれます。
医院名 |
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医療法人社団 澄明会 もり小児科 |
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森 淳夫 |
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小児科 |
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