もり小児科看護師の森が書く漢方養生ノートです。
漢方は学び始めたばかりですが、学習ノートのつもりで書いていこうと思います。
養生は日々の生活の中で簡単にできることばかりですので、一緒に実践してみませんか?
ご意見はメール:morigoiken@yahoo.co.jp
もしくは、本人までお気軽にお声かけくださいませ。
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咳を抑える西洋薬や、漢方薬などを服用してもすぐにはおさまらない咳。
そんな時に、家庭でできる看護もいくつかあります。
まずは、部屋の加湿です。加湿器がなくても濡れたタオル一枚部屋にかけておくだけでもかなり効果があります。
次に、のども加湿するために「白湯」に少しはちみつ(1歳以上のお子さんに限ります)を加えたものを咳の合間に少しずつ飲ませてあげてください。1歳未満の方は砂糖でもOKです。
「はちみつ」については、咳止めを飲むよりも効果があるという研究発表もあるそうです。
はちみつや砂糖には肺を潤して咳を抑える効果があるので納得です。
枕元に、温かいお湯にはちみつを溶かしたものを置いておくと良いでしょう。
夜に甘いものはちょっと・・・という方は、白湯だけでも。
ポイントは少しずつ飲ませることです。冷たい飲み物やイオン飲料などを一気に飲ませると多量に吐いてしまいます。
温かいものはゴクゴクとは飲めませんのでそれも都合が良いです。
医師である先生は「治療」として処方や方針を決めます。
看護師やお母さん方は、お子さんがつらい症状の時にいかに楽にしてあげられるかを考えるのが役割です。
<ブロッコリー>
体を温めも冷やしもしない「平性」の食材です。
胃腸の働きを良くし、五臓の働きを活発にしてくれます。
主に老化に関係する五臓の「腎」のサポートをしてくれるので、強壮作用があります。
このごろ胃腸の調子が弱っているせいか、ブロッコリーを欲しているのでしょうか?
食べたいと思うものがその時の体調を反映しているような気がします。
美味しく楽しくいただきましょう!
そして、桃太郎のお供をした3人といえば「さる」「とり」(キジ)「いぬ」ですね。順番に干支の円を回っています。
山へ芝刈りに出かけたおじいさんと川で洗濯をしに行ったおばあさんは、「ひつじ」と「さる」が化けたものでは?という説も・・・。(マジか(゚д゚)!)
他にもいろいろあるようですが、ご興味がある方はぜひお正月休みに「桃太郎」について調べてみてください。
尚、「桃」については「古事記」などにも食べて蘇ったというくだりがあるので古来からパワーを秘めた果物だったのかもしれません。
(そういえば、桃太郎侍・桃太郎伝説なんてのもありますね)
①脳と目を休ませてあげましょう!
テレビやゲーム、パソコンやスマホなどと少し距離をとって目を休ませるのが良いでしょう。
余計な情報は見ない、聞かない、ようにして脳を静かにリラックスさせてみるのも重要。いち早く新しい情報を知る必要はほとんどないと思います。情報が多すぎる世の中、お子さんにもこうしたことが原因でやる気が出ない、頭がいたい、気分が落ち込む、などの症状が良くならない場合があります。こうした訴えの患者さんが最近増えてきたような気が・・・。
親子で一緒に生活を見直すのもよいかもしれませんね。
②赤黒食材を摂りましょう!
赤い食材は「いい血」を、黒い食材は「おそうじ」をしてくれます。
黒きくらげ、ニンジン、ひじき、黒ウーロン茶、プーアール茶、レバー、赤身の肉、レバー、うなぎ、いか、あなご、黒糖、黒ゴマなどなど。
③実と種の部分を食べる
ドライフルーツやナッツ類(ただし、小さいお子さんはナッツは誤飲すると危険なので注意なさってください)、なつめ、クコの実、レーズン、ライチ、くるみ、などなど。元気食材のはちみつと合わせるとグー。(はちみつは1歳未満のお子さんには与えないでください)
一日手のひら一杯のフルーツとナッツを食べると良いそうです。私は、ナッツとドライフルーツを細かく刻んではちみつに漬けておき、甘いものが欲しくなったらスプーン1杯口に入れるようにしています。
④酸味と甘味を一緒に
はちみつレモン、ごはんと梅干、甘酢など、酸っぱいものと甘いものを一緒に摂ると体が潤います。
積極的に取り入れてみましょう。
辛いものは摂りすぎないように。
もしかして血虚かしら?と思ったら、まずは以上の養生を試してみてください♪
おばあちゃん世代の方、娘さんが出産で里帰りされていたら食養生をしてあげてください。
赤ちゃんは生後2か月から予防接種が始まりますが、連れていらっしゃるお母さんの中にはまだ産後の不調があるのかな?という方も。夜間の授乳もあり睡眠不足も重なり、大変だと思います。
軽い「うつ」のようになる産後ブルーも、まさしく「血虚」の症状なのです。
なぜなら、「血」は精神活動も担っているからです。
私は、このつながりと納得が漢方を学んでいる中で一番の感動ポイントで、そしてもっと知りたいという気持ちをかきたてられてしまうのです♪
しかし、一概には言えません。不調は様々な要因が重なっていることもありますし、病気が隠れていることも。
両方からの目線を忘れないようにすることが重要、と自分に言い聞かせています。
<ゆず>
甘・酸味で涼性です。
胃の不快感を解消してくれるゆず。
熱を冷ます作用もあるので二日酔いに良いそうです。
気の巡りを良くしたり、痰や咳にも効果があります。
はちみつと合わせると潤い効果アップ!また、ストレスや緊張を和らげてくれる効果もあるので気持ちが落ち着きます。
ジャムにしてホットゆずでリラックスしたいと思います♪
足の指を一本一本引っ張ったり、足の指と反対の手の指をお祈りするみたいに組んでぐるぐると回すと気持ちがいいですよ!
足の裏の真ん中より少し上に「湧泉」(ゆうせん)というツボがあります。ここも一緒に押してみてください。
今、私の一押しのツボです。「腎」を養ってくれるツボです。昼休みには、大きめのスーパーボールを足の裏でコロコロと踏んで刺激しています。
せんねん灸ホームページに「とっておきの13のツボ」というのが載っています。→こちら
参考になさってみてください♪
※おあそびで鬼滅の刃に当てはめてみたのですが、これがまんざらでもないのでちょっとびっくりしています。
呼吸がそれぞれの五行説に当てはまるのです・・・すごい(゚д゚)!
冬の養生は「腎」をいたわるのですが、腎ってなんでしょう?
①生長、発育、生殖を主る
子どもの成長発達などは腎の担当です。
歯が生えるのが遅い、歩くのが遅い、身体が小さいなど、漢方では腎精が不足していると考えます。また、成長期以降では歯が抜ける、白髪、聴力の低下、尿失禁、足腰の衰えなどは腎性の不足によるものなのだそうです。子どもの発達と老年期の老化現象は同じ「腎性」の不足によって起きるというのが不思議ですが納得です。
②水を主る
臓器の腎臓とはニュアンスが違うのですが、似た機能もあるため身体の中の水分を分布したり、代謝などの担当も「腎」です。余分な水分は尿となって体の外に出されますが、この働きが弱くなると尿失禁や排尿困難、むくみ、などの症状が出るそうです。子どもたちが「鼻たれ」なのは、まだこのあたりのはたらきが不十分だから?なのでしょうか。鼻水も余分な水分です。
また、呼吸を補佐するはたらきもあるため息切れや息が深く吸えないなども腎気が弱ると起こります。
五臓はそれぞれを助け合ってバランスをとっていることがよくわかります。
漢方薬が一見全く違う症状を改善させるのもこんな理由なのかもしれません。
③骨・耳・二陰・髪に通じる
腎は骨を主り、髄を生じ、脳に通じる・・・ん?ちょっとわかりづらいです。
背中にある脊髄が膨らんで充実したものが「脳」であると漢方では考えるのだそうです。そして、それは骨を主るので、腎性が充足していると骨格が壮健で、記憶力もよくなる、というわけです。
不足すれば、骨がもろくなり、歯が抜け、動作がにぶくほんやりとして記憶力減退などの症状が出ます。
また、耳が聞こえにくくなったり耳鳴りが出たりします。
二陰というのは大小便の排泄口のことで、生殖器官の意味もあるので、大小便の失禁や流産、遺精なども「腎」と
関係があるのです。
また、髪の毛は「血余」(けつよ)と言って「腎」と気血水の「血」によって養われています。
血余は字のごとく、血の余りが髪の毛ということです。
これが弱くなると、髪がぱさつく、コシがなくなる、細くなる、抜ける、白髪になるというわけです。
ひと口で言うならば「腎」は「生命力」?ちょっとしっくりはきませんが、私はそう理解しました。
書いていて、ほとんどが自分にも当てはまるので少々ショックを受けつつ・・・(´;ω;`)
冬の養生=「腎」の養生なので、冬は黒い食材や鹹味(かんみ)→海のものなどを食事に取り入れ、温かくして静かに穏やかに過ごそうと思います。
五臓の「腎」がなんとなく分かった気がしませんか?
寒くなる季節、ぜひお試しください♪
冬はエネルギーを蓄える時期です。
春に備えて計画を立てる時期だと言われています。
新しい動きや無理なダイエット、気持ちを表に出さずにすべてを控えめに過ごすのが良いそうです。
外出もままならない春・夏を過ごしてきて、冬もこもっていなくてはならないと考えると気分も沈みがちですが、3か月先の春に向けて楽しい計画を練ってみるのもいいかもしれません。
口数も少なくするのが良いので、これは感染防止には良いことですね。
夜は早く寝て、朝はゆっくり起きるのがベスト。なかなかそうはいきませんが・・・。できる範囲で構わないと思います。
冬は五臓の「腎」(じん)をいたわりましょう。
「腎」は寒さが嫌いです。生姜やネギ、ニンニク、唐辛子などの辛味食材を取り入れて体を温めましょう。
コショウ、シナモンなども温め食材です。
また、黒い食材は腎を養ってくれます。
黒きくらげ、黒ゴマ、黒豆、黒糖、ひじき、わかめなどです。
肉の中では「羊肉」が最強の温め食材です。北海道のジンギスカンは、寒い地方で体を温めるためのものなのですね。
冬は暖かくして、静かに、何事も控えめに過ごして春を待ちましょう♪
防御作用(ぼうぎょさよう)→外邪の侵入を防ぐはたらき。
其の4
気化作用(きかさよう)→変化させるはたらき。体の水分を汗や尿に転化する。
其の5
固摂作用(こせつさよう)→過剰な排泄・出血を抑える。内臓の位置を保つ。漏れを防ぎ内臓が下垂するのを防ぐ。
私が一番びっくりしたのは、なんといっても「固摂作用」で、胃下垂や脱肛、子宮脱などは重力ではなくて(看護師らしからぬ私の勝手な想像)気の固摂作用が低下したための症状でもあるということ。
出血・尿もれ・汗が止まらないなどの症状も「気」が関係していたとは・・・。
経血が多すぎるのも、固摂作用の低下なのかもしれません。
尿もれは老化現象のひとつ、と思っていましたが、これはあながち間違ってはいないのかもしれません。
老化によって気の作用は自然と弱ってくるものだからです。
もちろん、これらの症状は西洋医学的な疾患によるものもありますので一概には言えません。
気をしっかり持って!なんて言葉がありますが、そうすれば血液や代謝が動き、体温は正常になり、かぜをひいたり皮膚がかゆかったりすることもなく、汗や尿も適度に出て、漏れのない身体になる=健康ということになります。
(ややこじつけになりましたが(;^ω^)→汗漏れた)
逆に考えれば、不調から読み取って「気」が滞っているのか?足りないのか?を考え、「気滞」「気虚」の養生をすれば不調が改善するかもしれない、のです♪
「後天の気」を体に取り込まなければ生きていけないのですね。
呼吸と食事、そして太陽の光、大切です。
「気」は生命エネルギーであり、生理機能なのでした!(^^)!
そしてそして、「気」にはさらに5つの驚くべきはたらきがあるのです。
②へつづく♪
⑤ざるで生姜とシロップに分けます。
私は新ショウガで作っていますが、普通の生姜でもよいと思います。
砂糖の量は種類によっても違いますが、お好み調節してみてください。
炭酸で割れば「ジンジャーエール」。紅茶に入れると、風邪のひきはじめやのどが痛い時に効果的です。
体が温まりますよ~。
分けた薄切り生姜は冷蔵庫で保存しておいて料理に使えます。
生姜焼きにして、甘い生姜も一緒に食べると美味しいです!味付けは醤油のみでOK。
ぜひ、お試しください♪
注釈がないので、そのままなのだと思います。
確かに、腰から尻といえば臓器でいうと腎臓があります。五臓の「腎」は生命力や精を主る場所です。
子どもを丈夫に育てるために、このような「あんま」=マッサージが効果的ということなのかな?と考えます。
もちろん、大人の方もお年を召した方も寝る前の習慣にしてみるとよいかもしれません♪
ちなみに、手をこすり合わせて熱くした手を目に当てると、疲れ目に良いのと、すごくホッとします。
自分も常に携帯している漢方薬です。肩や首からくる頭痛やじんましんによく効きました。
頓服のイメージで使っているので、西洋薬の痛み止め(解熱剤)をあまり使わなくなってきました。
以上「葛根湯」でした♪
漢方では、「舌診」(ぜつしん)といって舌を見る診察方法があります。
正常な舌は、うすいピンク色でうっすらと白い苔がある状態です。
苔は「舌苔」(ぜったい)と呼ばれ、ありすぎもなさすぎも正常ではないそうです。
また、苔の色も白色だけでなく黄色かったり茶色や黒っぽくなる場合もあり、それぞれが体調を反映しているのだそうです。
自分のことで恐縮ですが、毎朝鏡を見る時に「べーー」っと舌を見ます。
今年の夏は、ずっと真っ白な舌でした。体が冷えて元気不足のサインです。暑さが苦手なので、夜はエアコンなしでは眠れず、どうしても冷たい飲み物を好むので(熱がこもるタイプ)猛暑の中冷え切っていた状態だったのでしょう。
ショウガやネギなどを味噌汁の具にしたりスープに入れたりして温め食材で補ってみました。
最近になってやっと真っ白な舌ではなくなってきました((+_+))
他にも、舌の縁に歯型がついてナミナミ~としている場合は体に「湿」がたまっている状態です。
舌もむくんでしまうのです。
日本人にはこのタイプが多いそうで、便も湿気がたまっていると拭いても拭いてもきれいに拭き取れないことがあります。ウォシュレットが日本で普及しているのは、そんな理由からなのだそうです。
舌の先だけが赤い時にはちょっとストレスたまり気味?~柑橘系の香りでリラックス~
舌の中央だけが赤い場合は胃腸に熱がこもっている?~よく噛んでたべよう~
舌全体が赤いと余分な熱が多い?~きゅうりなど体を冷ます食材を~
舌に亀裂が入っている場合は潤い不足?~酸っぱくて甘いものを~
などなど、舌を見ることで体調管理ができます!
ぜひ、観察してみてくださいね♪
また、気配りができる人や気遣いが上手な人は、やはり「気」を減らしてしまう可能性があります。
元気な時は良いのですが、ちょっと気が足りないかも?と感じたら、自分の気を配ったり遣ったりせずに大事にしておきましょう。
「気」を補うものとしては、穀類・いも類・豆類が最適です(^^♪
ごはん食べないと元気でないんだよね~ということがありませんか?そのとおりなのですね。
さつまいも、にんじん、はちみつ、大豆、玄米、かぼちゃ、など黄色い食材は元気食です。
お子さんの元気が減っているようなら、食卓に黄色い食材を並べてみるのはいかがでしょうか。
ツボのご紹介!
今回は「労宮」(ろうきゅう)です。
場所は、手をグーと握ったときに、中指の先が当たる場所、手のひらにあります。
労宮のツボは、自律神経を整えたり、気持ちを安定させる効果があります。
自分も良く押すツボなのですが、口内炎ができた時にも良いと聞きお灸をすることもあります。
また、授業中に眠くなってきた~という時には手のひらの「労宮」を押すと目が冴えてきます。
わりと、万能のツボのようですので、ぜひ使ってみてください。
ツボ押しはぎゅーっと押してゆっくり離した時に気血が巡るのだそうです。
決まりはありませんが、労宮の場合はスリスリできる場所ではないので、反対の手の親指で押してみてください。
「がんばる」という手話は、両手を握って何度か上下させる動作なのをご存じでしょうか?
東日本大震災の被災地にいらした、当時の皇后陛下がバスの中から現地の方にしてくださったしぐさです。
よし、がんばるぞ、という時にこのしぐさをすると労宮のツボが刺激され元気が出ると、漢方講座の先生がおっしゃっていました。
また、誰しも一度は経験があると思いますが、発表などの前に緊張した時「手のひらに人という字を書いて飲み込む」というのをしたことがありませんか?
あれもちょうど労宮のツボなのだそうです。
ツボは案外日常生活の中で自然に押しているものらしいですよ。
さて、この季節には柿の実が色づくころですね。
<柿>
五臓の「肺」を潤し、体の余分な熱を冷まします。
咳を鎮める効能もあります。
ヘタの部分は「柿蔕」(してい)といって、生薬にもなっています。
これを煎じてのむと「しゃっくり」が止まるのだそうです。
実の部分は体を冷やす「寒性」ですので、おいしいけれど食べすぎには注意です。
冷たいものを飲むのは逆効果です。冷えてしまった体を温めるという余分なエネルギーを使うことになります。
湯冷まし、またはお湯に砂糖などを溶かして冷ましたものを、保温ポットに入れて枕元に置いておくのはいかがでしょう。
少し、つらい咳が楽になるかもしれません。
試してみてください♪
昨日、とあるアニメ映画を観てきました。
歳を重ねると涙もろくなり、それはいろいろな経験をしたからだとNHKのチコちゃんは言っていましたが・・・それにしても最初から最後まで涙ぽろぽろで、布マスクが湿っておりました(;_:)
「涙」は五臓の「肝」と関わりがあり、ストレスとも関係があります。
泣ける映画を観た後は、なんとなく気持ちがスッキリするような気がします。
純粋な心をあざ笑う敵に、立ち向かう主人公たち。信念を貫く姿に大人も自分の姿を重ねてしまいます。
そして、自分の中にも確かにある「鬼」の部分に気づき、必死に戦う隊員の姿は自分自身との闘いに苦戦している大人たちのような気がしてきました。
まだ空想の世界で生きている子どもたちがどんな解釈でこの映画を観るのかを知りたい気持ちもありますが、これだけの大ヒットということはきっと何か気持ちを揺さぶられるものがあるのでしょうね。
主人公たちは、さまざまな呼吸を使って闘います。
鍛錬を積むと、呼吸で自分の傷を治せるようにもなるのですが、現実ではありえないことです。
しかし、「呼吸」は痛みを和らげたり心を落ち着かせてくれる効果はあります!
お産の時も、呼吸法がありますね。
怒りのコントロールには、まず6回深呼吸、と言われますが「カッ」っとなったときに、呼吸で気持ちを整えることなら今からでもできそうです。
他にも、困ったとき、悲しいとき、思い悩んだとき、こわいとき、不安なとき、
呼吸に集中すると、内なる敵に立ち向かうことができるのかもしれません。
<漢方的追記>
出血するシーンが多かったのですが、昔々はケガなどの出血に対して「血」(けつ)を補う食べ物を食べさせて、あとは励ました・・・のだという話を聞いたことを思い出しました。
香草やハーブですね♪
これからは、ミカンの季節なので皮をむいていい香りを漂わせてみるのもよいかもしれません。
1本の木があるとすると、香りは葉っぱや果実で上の方にあります。
ストレスは上にたまるので、上の方に成る果実や葉っぱが効果をあげる、という考えです。
逆に、足腰の不調には、土の下に埋まっている部分を食すとよいのだそうです。
おもしろいですね~♪似類補類(にるいほるい)というのだそうです。
クルミは脳みそに似ているので、受験生にはもってこいのナッツなのです。
それから、リラックスには「目」をいたわってあげることも大切だと考えます。
40歳を過ぎたら、用事がない限り目は閉じていなさい、と言われています。(これも貝原益軒だったか?)
情報多すぎ!の世の中です。
見ざる、聞かざる、で自分を体を大切にしましょう。
自分は食事の時にはスマホを遠い場所に置くようにしています。
それから、寝る前もなるべくスマホの画面をみないように、目を閉じて気持ちを落ち着けます。
ストレッチなどの軽い運動も気を巡らせてくれるので、時間を決めて体操するのも良いですよ。
首を回したり、腕をぶんぶんと前後に振るだけでもOK。
自分が一番リラックスできるストレス発散法を毎日の習慣にしてみてください。
〇張る
お腹や胸が張る、女性ですと月経前に胸が張る方は「気滞」なのだそうです。
お腹にガスが溜まって苦しい~のもそうです。お腹だけがぽっこり出ているのも「気滞太り」と言われます。
その結果、げっぷやおならが多くなる、咳・しゃっくり・ため息なども増えてきます。
〇つまる
滞っているので「つまり」ます。
胸のあたりがつかえる感じ、のどに何かがつまっている感じ、のどの場合は「梅核気」(ばいかくき)といって、のどに梅の種がひっかかっているような、焼けた肉が貼り付いて取れないような、違和感が現れます。
私事で恐縮ですが、コロナの騒ぎが始まったころの話で、食事の後に魚の骨がささった!と慌てたことがあったのですが、魚を食べていないのにそうなることがあったり、なかったり、を繰り返していました。
なんとも気分の悪いものでした(-"-)
この時の私のように「訴えや症状にムラがある」のも気滞の特徴です。
症状があったりなかったり、今日はこっちが・・昨日はあそこが・・・といった具合です。
原因としては、不規則な生活やストレスがあります。
ストレスという空気が風船にたまってふくらんでパンパンになってしまったイメージです。
次回は、気滞の養生について書いてみます♪
においもするし苦くないかな?と戸惑うこともあるのではないかと考えたからです。
更に、服用する本人が理解して飲むのと、出された薬をなにもわからずに飲むのと、では効き目にも違いが出てくるような気がするのです。
ここで、驚いたことがあります。
説明を聞いてくれるお子さんたちがみなさんとても真剣な目をしているということです!
私にとってはとても嬉しい出来事でした(^^)/
子どもたちはいつでも真剣で、自分に関することを知りたがっているのではないでしょうか。
どんな場面でも、子どもだから・・ではなく1人の人間として向き合って、一緒に考えていくことが大切だと考えていますので、たとえまだ会話が成り立たないお子さんであっても、目を見て丁寧に声をかけるよう心がけています。
これは、先生をはじめ、スタッフ全員同じ考えで毎日の業務にあたっています。
話がちょっとそれましたが・・・
これからは、薬の説明のほかに、食事や生活などのワンポイントアドバイスなども書けるようにできたらよいな、と思い目下勉強中です。
漢方薬を通じて、お子さんとも、保護者の方とも、気軽にやりとりができるようになれたら、とも思っています♪
また、スタッフも自身や家族がいろいろな漢方薬を試しております。
飲み方などについて情報交換ができるかもしれませんので、質問してみてくださいね。
お父さんお母さん方も、ご自身で試してみたい漢方薬などがありましたら先生にご相談なさってみてください。
不安や心配があるときにオススメです。
写真では目印にお灸を貼っています。
両足にすえることもありますが、入浴時にぎゅーっと押したり、さすってみたり、ぐりぐりっと刺激したりします。
他にもいくつか気に入っているツボがありますが、やはり効果があるように感じます。
少しづつご紹介させてください♪
すばらしい自然の恵みです!
いつもは乾燥されたものを購入して、毎日飲んでいる梅シロップジュースに入れたり、スープに入れたりしています。
おかゆを炊くときに一緒に入れてもよいそうですよ。
いつも入れ忘れてしまってしたことがないのですが・・・。
<棗(なつめ)>
五味は「甘」五性は「平」(体を温めも冷やしもしない)
落ち込み、いらいら、不眠、心身の疲れなどによい食材です。胃腸を元気にしてくれる効果もあります。
漢方薬にも「大棗」(たいそう)という名前で入っていることが多いです。
出来上がりが楽しみです!
漢方薬を使う前に、お茶で体を整えてみる方法もあります。
熱を冷ますなら「緑茶」
ちょっとカッカしているな、と感じた日には濃いめの緑茶をボトルに入れて持ち歩きます。目が疲れたなというときには、乾燥した菊の花をひとつ浮かべます。ちょっと苦いですがスッキリします。
体を温めたいと思ったら「ほうじ茶」や「紅茶」。
ちょっと気が滅入っているなと感じた日は香りの良い「ジャスミン茶」。
まだバリエーションは少ないのですが、飲みやすい養生茶レシピを増やしていきたいです。
体調に合わせたお茶、ぜひ試してみてください♪
さて、月の満ち欠けと体の調子には関係があるというのはご存じのことと思います。
満月はお産が多いとか、新月には事故が多い・・・いろいろなことが言われています。
実際、知り合いの助産婦さんのデータによるとやはり月の満ち欠けはお産に関係しているようで、どうやら女性の体と月は関係がありそうです。
満月から欠けていく月の間は、体に負担のあること、例えばプチ断食などやダイエットが適しているそうです。
漢方の先生は、人間ドックはこの時期にすると決めていらっしゃるとお聞きしました。
解毒効果が出やすい時期なのですね。
反対に、新月から満ちていく月の間は、マッサージなど気持ち良いと感じることをするのがよいそうです。
昔の人は、空に昇る月をみて、体調管理の目安にしていたのでしょうね。
今も同じ月が輝いているのかと思うと実に神秘的です。
10月には、名月と満月が2日ずつあります。
今年は29日が2回目の名月で「後の月」と呼ばれているそうで、31日には2回目の満月がやってきます。
具体的には・・・
昼と夜、天と地、動と静、明るい暗い、男と女、火と水、外と内などなど。
そして、この二つは二面性があって、依存していて、量や質が常に変化し続けるものなのだそうです。
漢方や養生も、この考え方に基づいています。
しかし、1階の天井は2階の床部分・・・見かたによって陰陽はちがってくるものでもあるようです。
季節もそのひとつ。
春夏が「陽」秋冬が「陰」です。
図のように、これから12月21日の冬至までは、どんどん陰が増えてきます。この時期は、心を静かにして動きをゆっくりに、慌てず騒がず過ごすことが大切です。
できれば・・・です(笑)
夏の間にできなかったあれもこれも(;・∀・)年末までにやらなくちゃ!と焦ります。実際はそんなものです。今年は特に、行事が押せ押せになっていますので、仕方ありません。
それはそれでヨシとしましょう。まぁ、なんとかなります!
子どもたちにとっても、「読書の秋」「芸術の秋」などは、じっくりと集中できる絶好の機会です。
こんなところにも陰陽の考えが取り入れられているのかもしれません。
昼は元気に体を動かし(陽)、夜になったら静かに過ごし、ゆっくり休む(陰)。
そうすると体も心も整ってくれます。
いろんな陰と陽、探してみてください♪
そんな方も胃腸が弱っているのかもしれません。
赤ちゃんが涎(よだれ)が多いのは、胃腸の機能がまだ未熟だからなのだそうです。
涎(よだれ)と唾(つば)、どちらも同じもののようですが、呼び方が違うのはなぜでしょう。
漢方の考えで「五行説」というのがあります。中国医学の理論を支える自然観のひとつです。
その五行によると、涎(よだれ)は五臓の「脾」消化器と同じグループの体液、唾(つば)は五臓の「腎」成長発育、生殖を主るグループに属しているのだそうです。
同じ口の中の液体なのに、たれてくるものは涎(よだれ)で胃腸に関係している・口のなかにたまるのは唾(つば)で、生命力に関係している、
ということになります。
ですから、「唾を吐く」のは、生命力を捨てることなのでしてはいけない、という教えがあるそうです。
私たちもいけないことと認識していますよね。
また、老化してくるとしゃべっているときに口角に泡のような唾がたまることがあります。これは体に負担がかかっている状態なのだそうです。
う~~~ん、不思議。だけど納得してしまいます。
みなさん、「唾」(つば)は大切にしましょう!
決して人に向かって吐いたりしてはいけませんよ~。
私が漢方を学習している、薬日本堂のホームページに無料で見ることができる講師の先生方の動画があります。
ご覧になってみてください!
昨日の寒さで、ひとつくらい当てはまるものがあったのではないでしょうか?
キーワードは温める!です。
邪気の入り口である、体表面、特に首がつく場所
首・手首・足首などを保温することが大切です。足の裏も温めるとよいそうです、というよりは冷やさない、例えば裸足で冷たい床に触れないなどちょっとしたことでも冷えは防げます。
<黒豆>
五臓の「腎」の働きを高める黒い食材です。
滋養強壮作用があるので、月経不順や腰痛、老化防止に効果があります。
更に水分代謝を良くし、五臓の「血」の巡りもよくしてくれるそうです。(スバラシイ!)
体を温めも冷やしもしない「平」(へい)の食材です。
※秋の七草~調べてみました!
萩・尾花・葛・撫子・女郎花・藤袴・桔梗
の7つです。
はぎ・おばな・なでしこ・おみなえし・ふじばかま・ききょう
です。
おすすめの栗レシピがあったら、ぜひ教えていただきたいです!
自分のおじいちゃん・おばあちゃんを大切にしている姿を見ることはなによりの教育ではないかとも思います。
今年の敬老の日はそんなことを考えました♪
季節の変わり目などに、くしゃみ鼻水鼻づまり、咳や痰などを繰り返すタイプの方は、胃腸を整えると改善するかもしれません。
そこで、鼻水と胃腸の関係についてまとめてみました。
漢方では図のようなしくみと考えます。
乾燥が嫌いな五臓の「肺」は気を巡らせ、きれいな空気を取り入れ濁気を出す呼吸を担っています。
乾燥や気温差などによって「肺」が弱ってしまうと鼻に症状が現れます。これが、くしゃみ・鼻水です。鼻づまりは、熱をもった状態です。
本来、「肺」によって水分の運行がスムーズに行われると五臓の「腎」に送られて尿となり体の外へ出されますが、これがうまくいかないと余分な水分となり鼻水としてあふれてしまう、というイメージです。
不思議ですね~。
一方、五臓の「脾」は消化器のことで、食べたものを下へ下へと運ぶ仕事をします。一緒に水分の代謝も担っているのですが、湿気や冷えなどで「脾」が弱ってしまうとこれまた余分な水分となり便が水っぽくなったり硬くなったりします。
では、なぜそこがつながっているかというと!
なんと、「肺」と「脾」は母子の関係なのです。
これは「五行説」という中医学の理論で「脾」が母で「肺」が子ということになっています。
しかも、「肺」は大腸と経絡でつながっているので、胃腸を整えると呼吸器の症状も改善されるということになります。
漢方薬は「五行説」や「陰陽論」や「気血水」などから体と心の働きを考え、足りないものは補い、滞っているものは巡らせるなどの作用がある生薬(根っこや、木の皮、葉っぱや果実、鉱物など)によって作られているのですね。
薬の前にまず養生!「うるおい」と「温め」がキーワードです♪
よぶんな水分をためないためには、生野菜や刺身などの摂りすぎを避け、穀類や豆類、火を通した根菜、緑黄野菜、小魚類などを食べましょう。
朝一番には、白湯か温かい汁ものを飲むとよいそうですよ。
深呼吸、適度な運動、睡眠も大切です。
お子さんには、寝る前の絵本や語りかけ、子守歌、昔から子育てにおいてされていることがなによりの養生だったのです♪
空を見上げてみてください、もくもく雲が何にみえるでしょうか♪
<かぼちゃ>
五味は「甘」五性は「温」
甘味で体を温める性質があります。黄色い食べ物は、胃腸をいたわってくれます。
なんとなくだるい・・・冷房やついつい冷たいものをとりすぎてしまい胃腸が冷えて下痢や便秘などの時に食べるとよいそうですよ。
気血水の「気」を補ってくれます。
ところで、あずきとかぼちゃを煮る「いとこ煮」って、どうしていとこ?かご存じですか?
この2つを一緒に炊く場合、煮える時間がちがうので、別々に「めいめい」煮る、それを「おいおい」合わせるので、いとこ煮なんですって。
姪と姪はいとこ、甥と甥はいとこ、です。(念のため解説します)
私は、この歳まで知りませんでした。
知らないことを知るのは楽しいものです。
ちなみに、NHKの「大和尼寺精進日記」でご住職がおっしゃっていました。
最近お気に入りの番組です。
ホクホクかぼちゃ、いただきましょう♪
さんかんかいん、と読みます。
酸っぱいものと甘いものを一緒に食べると、体が潤いますよ~ということです。
化陰(かいん)とは、陰に化けること?・・・陰って?
この世の万物は「陰と陽」のバランスで成り立っているという「陰陽論」、
男性が陽、女性が陰、背中が陽、お腹が陰、昼が陽、夜が陰・・・とすべてが陰陽に分けられるという考えです。
陰陽師の安倍晴明は、この陰陽論を使って、政治を占ったということです。(陰陽師だいすき)
気血水の気が陽、血と水が陰、というわけです。
さて、冒頭の、酸っぱいものと甘いものを一緒に食べると、「陰液」すなわち「血と水」が補われるということです。漢方ではこの現象を「潤う」と言っているようです。
「陰液」は何をしてくれているかというと、心身の修復をしてくれるようです。
身体のみならず、心も修復してくれるんですね。
陰液が十分でないと、夕方になると熱っぽくなる、体がほてる、手足が熱い、口が渇く、暑がり、顔が赤くなる、寝汗をかく、コロコロ便、などの症状が出てきます。
説明が長くなってしまいましたが(;^_^
具体的にどんなものが体を潤すかというと、はちみつレモン、梅干しとご飯(甘)、甘酢などです!
お肉やお魚を甘辛い味付けにするときに、お酢をちょこっと足してみるとさっぱりして美味しいです。
さらに、季節の果物(ぶどう、なし、りんご、柿など)や白い食材で五臓の肺をいたわってあげることも大切です。
ぜひ、秋には「酸甘化陰」で、体を潤しましょう~♪
〇早く寝る
〇温かいものを食べる・飲む
〇よく噛んで食べる
〇気持ちを落ち着ける
〇シャワーだけでなく、温かい風呂に入ってリラックスする
などでしょうか。
小さいお子さんなどは、落ち着きがなくなったりソワソワしたりすることがありますので、抱っこなどで安心させてあげてください。
大人でも、気圧の変化でイライラしたり、落ち込んでしまったりすることがあります。
そんな時は、「気圧のせい」なので、悪いのは台風です。そう思うことにしましょう。
(台風や低気圧が近づくと、中医の先生や薬剤師の先生方は盛んにこのようなメッセージを発信していますので引用させていただきました)
そう思うだけでも安心します。
常用している薬がある場合は、在庫を確認していただくとよいと思います。
なくなりそうなら早めに取りにいらしてください。
併せて、五苓散は気圧変動による頭痛や耳の痛みなどにも効果がありますので、備えておくとよいかもしれません。
「おなかの調子が良くないからおかゆにしよう」
「昨日は食べすぎちゃったから、今日はさっぱりメニューに」
などは、立派な薬膳だったのです。
日本人にピッタリのスープといえば「お味噌汁」
最高の薬膳スープです(^^)
でも、毎日作るのはめんどうで、という場合はインスタントでもOK。
ぜひ、毎日お味噌汁を飲みましょう!
(味噌が食べられない場合は、もちろんなんでもよいので温かいスープを毎日の習慣になさってはいかがでしょうか)
体を温めも、冷やしもしない「平(へい)」の果物です。
胃腸の調子を整え、便通を良くします。
体の余分な熱を冷ます作用があり、喉の腫れ・痛み・声がれ・空咳をやわらげます。
秋にピッタリの果物ですね!
ジャムにすれば、お子さんにも食べられそうです。
季節の変わり目に咳が出るお子さんなどに作ってあげてはいかがでしょう。
胃腸の調子を整えるということで、古くから痔の特効薬になっていたそうです。
いちじく浣腸は形がにているだけではなく、そんな意味もあるのでしょうか?
まさに養生!
病気になる手前で症状を改善させておく・・・
これが養生!
そして、養生は毎日の習慣や食事などをちょっと工夫するだけで簡単に取り入れることができるものです。
難しいものではありません(^_-)
追記:院長からの指摘→窓が割れないように、ではなく割れたガラスが飛び散らないように、の養生テープです。
一般的に良い習慣、体に良い食べ物、と言われますが、人それぞれです。
そもそも食べ物は体の中に入る前の成分があって、食べて体に入ってからどうなるかは人によって違うわけです。
ある人には良くても、違う人には良くないということもありますので自分に合った、またはお子さんに合うと思われる方法を見つけるのも養生のひとつではないかと思います。
例えば、お風呂は寝る前にゆっくり湯船につかって一日の疲れをリセット・・・と言われていますが、ずっと朝風呂の習慣がある方は無理にそれを変えようとする必要はないのです。
人それぞれのリズムがありますので、それを崩すのはよくないというのも漢方の考え方なのだそうです。
逆に、ちょっとしたことを改善したら体調がよくなったという場合もあります。
季節の変わり目、ご家族みなさんで朝起きてから夜寝るまでの生活の習慣を見直してみるのもよいかもしれませんね。
南西の空に船の形の月。
南の空に宵から姿を見せる木星と土星、そこからまっすぐ天頂に視線を移すと。「夏の大三角」がきれいに見えてきます。
この3つの星のうち、こと座のベガが織姫、わし座のアルタイルが彦星です☆
もうひとつははくちょう座のデネブ☆
今夜は雲もなく、彦星と織姫は年に一度の再会を果していました。
漢方では、人間も自然の一部であり自然の要因と考えます。
火が上に、水は下に、というように人間の体の中も同じようなことが起こると考えます。
呼吸は宇宙からもらい、宇宙に返す、、、のだそうです。
ひろーい宇宙の小さい地球のこれまた小さい小さい日本の千葉県で生きている自分の悩みなんてなんてちっぽけなんだろうと・・・そんなことを考えながら夜空を見上げました。
(たいした悩みはありませんが・・・)
夏の大三角はまだしばらくみることができます。
木星や土星はそのうち月と近づきますよ。
ぜひ、お子さんと一緒に星をみてはいかがでしょうか。
昨日8月23日は二十四節気の「処暑」暑さがおさまるころです。長く続いた猛暑日が落ち着いてきましたね。
じんましんの話から、秋の養生のについて・・・までつながりました。
秋は乾燥の季節です。
だんだんと涼しい風が吹き、空気も乾いてきますので気候に合わせて衣服を調節したり肌の露出を少なくしたりするとよいと思います。
皮膚のケアが大切です。
古い書物には「秋はも鶏のように早く起きて早く寝る」のがよいと書いてあります。
気持ちを鎮めて、夏の開放的な気分を落ち着かせていくことが大切です。随分と日も短くなってきましたので、秋の夜長に読書や音楽を楽しむのもよいのではないでしょうか♪
これに背くと冬に下痢をする、とも書いてあります。やはり大腸との関係でしょうか?
食べ物は、旬の果物が体を乾燥から守ってくれます。
梨・ぶどう・柿・りんご・かりん
食材は白いものを選んでみてください。体を潤してくれます。
大根
白ごま(なんにでもパパっとふりかけられます)
ゆり根(乾燥させたものが売っています、おかゆに混ぜてもおいしいです)
レンコン(お子さんにはすりおろしてひき肉と混ぜ、肉団子にしてみてはいかがでしょう)
衛気=バリア機能を強くして、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスなどにかかりにくくすることはできます。
もちろん、深呼吸~生活習慣を整える~なども忘れずに!
秋はなぜか悲しくなる季節でもあります。
お子さんがちょっとしたことで涙を見せるようなことがあったら、両肩から肘にむかって外側をすーーっと何回かさすってあげてください。
これは寝る前に気持ちを落ち着かせる効果もあります。
そういえば、フィギアスケートの選手が出番の前にコーチからそんな風にしてもらっていませんか?
無意識にしていることも、理にかなっていることがあるみたいですよ。これはまたのちほど・・・(^^)
つづく・・・
漢方でじんましんの原因は、気候や天気による邪気(じゃき)や生活習慣、ストレスなどによるものと考えます。
もっとも多いのが風邪(ふうじゃ)によるものといわれますが、今年の夏は酷暑による「暑邪」(しょじゃ)も関係しているように感じます。
風邪や暑邪は皮膚から入り込んできます。バリアをやぶって入ってくるときに「かゆみ」が発生するのだそうです。
この時に熱も発生しますので、じんましんは冷やすとかゆみが収まってくることがあるのはこのためかもしれません。
かゆみは気血水の「血」を激しく消耗してしまいます。かゆいの、つらいですしね。
発熱や寒気、頭痛や関節痛、鼻水、咳、そしてじんましんなどの症状はまだ病気が体の表面にとどまっている段階なのだそうです。
かぜの初期症状ばかりですね。
早く薬を飲んで治す・・・のではなく、バリア機能を高めるために養生が必要なのです。
つづく・・・
<紅花>
滞った血液を流してこりや痛みをやわらげます。
月経痛や更年期障害など女性特有の症状にも効果があります。
実例として、娘の無月経が改善されてきたような気がしています。
ただし、妊婦さんや月経量が多い方は使わないでください。
<クコの実>
杏仁豆腐の上にのっている赤い実です。
疲れ目や滋養強壮、老化防止の作用があります。
目が疲れたな~という時には、クコの実をひとつかみにお湯を注いで少しづつ飲むのもよいですよ(^_-)実は食べられます。
「医心方(いしんほう)」という古い書物には、クコの実を食べていると馬より早く歩けるし、龍に乗れるのだそうですよ(゜_゜)
漢方って夢がある~♪
イメージ、イメージ"(-""-)"
そんなときによいツボをご紹介!
自分もTwitterで見て知て知りました。
「通里」(つうり)というツボです。
場所は写真のあたり。
手のひらの小指側、手首の一番太いしわからひじに向かって親指1本分のところです。
この「親指1本分」というのは、必ずその人の指で測ってくださいね。
押したり、温めたり、さすったりします。
お灸をすることもありますが、お子さんには不向きですね。
手のひら側のひじまでの間には、気持ちを整えるツボがたくさん集まっているそうです。
困ったことがあったときや、不安、イライラな時にはスリスリするようにしています。
今夜も布団に入ったら、通里のツボをすりすりしながら休みます
(-_-)zzz
頭にはたくさんのツボがあるのはご存じと思いますが、中国では毎日100回水牛のくしで髪をとかすと長生きするといわれているのだそうです。
そういえば・・・祖母の頭にはいつもくしがくっついていたような気がします。時々それで髪をといていました。
身だしなみの意味もあったのでしょう。
毎朝、お子さんの髪をとかしてあげるのはとても良いことだと思います。ちょっとしたスキンシップにもなります。
トトロのサツキもとても幸せそうな表情をしていますね。「メイも~メイも~!」「じゅんばんっ!」
ほほえましい大好きなシーンです♪
くしを使わなくても、手の指で髪を前から後ろへ何度かマッサージするだけでも気持ちが落ち着きます。
特に頭痛持ちの方は、頭の側面をジグザグと刺激してあげるとよいそうですよ。
朝の習慣としてもうひとつ、鏡で自分の顔を見て歯をカチカチっとなんどか打ち鳴らすとよい、と貝原益軒は「養生訓」に書いています。
なんか、これも祖父がやっていたような・・・昔の人は養生が身についていたのかもしれません。
「五苓散」ごれいさん
なじみのある漢方薬ですね。5つの生薬からできていて主に利水作用があり水分の調整をしてくれます。
小児の下痢嘔吐にも古くから使われているエキス剤です。
エキス剤とは・・・「インスタントコーヒー」のイメージといわれています。葉っぱや根っこなどの生薬がそのまま入っているわけではなくて、煎じたものをフリーズドライしたものです。
ドラッグストアーでも買うことができます。ツムラ、クラシエ、などメーカーもいろいろで、多少構成成分が違うものもあります。
私は生薬を分解して調べるのが大好き。
五苓散の生薬は・・・
沢瀉(たくしゃ):利水
蒼朮(そうじゅつ):胃腸を整える、利水、発汗
猪苓(ちょれい)卓球の張本選手、と覚えています(余談):利水
茯苓(ぶくりょう):利水、滋養鎮静
桂皮(けいひ)シナモンです:温める作用
なるほど納得の5種類です!
歯がうずいて痛い、低気圧で頭が痛い、飛行機の離着陸時、めまい、などの時に飲んでいます。
うそみたいですが、飲んだとたんに痛みが消えていく~感覚です。
漢方は長く飲むもの・・・と思いがちですが、即効性もあるという実感です。
黄色い食材は元気食!
とうもろこし・かぼちゃ・さつまいも・にんじん・さといも・はちみつ(1歳未満は食べさせないでください)など
魚介類
えび・鮭・ホタテ貝・うなぎ・あなご
フルーツ
りんご・ぶどう(夏の疲れをリセットしてくれます)・さくらんぼ・桃(温性です)
動物性
牛肉・鶏肉・鴨肉・豚肉・牛乳
ただし、暑さでぐったりしたり様子がおかしいと感じた時には、養生なんて言ってる場合ではありません。
迷わず医療機関に相談してください!
夕飯には温かい味噌汁とごはんにしようと思います。
はとむぎ
などなど。
体調に合わせて色で食材を選ぶのもよいですよ♪
でも、いいんです。養生はやりすぎてもいけません、たぶん。
冷たいものをとりすぎてしまったな、と思ったら寝る前に体を温める「ほうじ茶」でリセットします。
子どもたちは短い夏休みが始まりましたね。
こんな世の中ですが、今年の夏は一度きり。思いっきり楽しい夏を過ごしてくださいね!
暑い夏は、気持ちの上でもイライラしやすくなります。
「内傷七情 」(ないしょうしちじょう)といって、人の感情が健康にも良くない場合があります。
またその逆もあって何かが足りなかったり滞っていたりすると、感情のコントロールがつかなくなる場合もあります。
怒りすぎ
喜びすぎ
思いすぎ
悲しみすぎ
驚きすぎ(恐れすぎ)
日々の生活で、この「すぎ」をなくして心を平静に保つことは生気を助けるそうです。
これも養生です。
大好きなアイドルのコンサートに行って喜びすぎて失神・・・これも「すぎ」たことによって引き起こされた症状のひとつ。オバケ屋敷に入って驚きすぎて腰を抜かす、なんていうのも同じです。
暑い夏も、心を落ち着けて過ごすと次の季節を気持ちよく健康に過ごせるという考えです。
最後に簡単な気功をひとつ 。。。
丹田(へその指三本くらい下)に両手のひらを当てて目を閉じます。
男性は右手を下に、女性は左手を下にするのがよいそうですよ。
気持ちがざわざわソワソワしたら、やってみてください♪
今さらですが、夏にぴったりの食材です。
やや体を冷やす性質があるので、しょうがやネギなどと一緒に食べるとよいそうですよ。
生薬の小麦(しょうばく)は、精神を安定させる作用があります。
暑くて「どうにかして~」とイライラしてしまった日や、明日はみんなの前で発表があって「ドキドキしちゃう」ような時には、そうめんやうどんやパンを食べてみると気持ちが落ち着くのかもしれません。
食べ物にはいろんな作用があるのですね。
深呼吸も忘れずに★
食養生でも、食べ物の効能を見て食べたところで、おいしくない、とか食べたくないけどがんばって食べよう、は逆効果です。
気持ちを安定させる効果があるココアですが、ココアが苦手な人が飲んでも安定はしませんよね。
効能はあくまでも効能です。自分の体、お子さんならお父さんお母さんから見た感じでその時々にピッタリだと思う食材を選ぶとよいのではないでしょうか♪
<ブルーベリー>
「平」(体を温めも冷やしもしない)の果物です。
血(けつ)の巡りを良くするので、目の疲れや乾燥などをやわらげます。便秘や下痢にもよいそうです。老化防止の作用も!
<あんず>
「温」の果物です。体を温めます。
呼吸器のトラブルによいので、のどの乾燥や咳が出るときに食べてみるとよいでしょう。暑い日に疲れてしまったときなどにもよいそうです。こちらも慢性の下痢や便秘にも効果があるようです。
あんずボーは夏のおやつにぴったりですね。
体調に合わせて食べるものを考えてはいかがでしょう♪
規則正しい生活や気候に合わせた食事などで、邪気に負けない体を作りましょう!
元気な時でも、「ごはんも食べないで寝ている・・・」とびっくりすることも。
お母さんから「ずっと寝ているのですが、大丈夫でしょうか?」という質問もけっこうあります。
人間の体は元気を補うためには食事よりも睡眠を優先することがあるそうです。
スヤスヤ眠っている場合は寝かせておいてあげましょう。
ただし、お子さんの場合は低血糖を起こしやすいケースもあるので、眠り続けているときにはちょこちょこ様子を見てあげてください。
遅くても23時にはお布団に入りましょう!
「子午流注」(しごるちゅう)といって、中医学の体内時計があります。まだしばらくはお天気がぐずつきそうで、ネオワイズ彗星の観測もできないうちに見えなくなってしまいそう(悲)次、太陽に近づくのは5000年後ですって。
何回か生まれ変わっているかもしれません(笑)
そんなわけで、お布団もすっきり干すことができませんが、むくみや下痢、体のだるさなど湿(しつ)による不快な症状をやわらげるためには寝具を乾燥させておくことが大事です。コンパクトな布団乾燥機もありますし、扇風機の風を当てるだけでも良いと思います。
湿気は下にたまっていくので、お布団の裏側を乾かすとよいのではないでしょうか?
最後に、ミョウガの効能です♪
日本原産のミョウガは体を温める「温性」の野菜です。発汗や血行を良くするので、月経痛や月経不順にもよいのだそうですよ。解毒の働きもあって、口内炎や風邪の予防にもなります。
お子さんにはちょっと食べずらいお野菜でしょうか。
<参考:薬日本堂 薬膳・漢方の食材帳>
西洋医学の進歩はめざましく、それによって以前は治らなかった病気が治ったり、胎児診断によって産まれる前に治療方針を決めておくこともできるのです。
東洋医学、中医学の考え方は歴史あるもので現代にも引き継がれています。
日々の不調が漢方や養生で改善して、元気に過ごせることもあるのです。
西洋と中医学、どちらもバランスよく生活に取り入れていくことが大切だと感じています。
その代わりといってはなんですが・・・来月からはカレンダー通りの診療です。毎年お盆は診療しております!
さて、休日のお母さんはけっこう大変です。子どもたちはお母さんが家にいて大喜びだし普段できない片付けものやお料理、あれもこれもやらなくちゃ(;・∀・)
私は専業主婦歴が長いので、お休みはけっこうゆううつな時期もありました(コッソリ)。若いころは完璧に家事も育児もしなくちゃ、という気持ちが大きかったこともあったのですが、本来の「ずぼら」な性質があったのかあきらめが早かったこともあったのか・・・自分の世界に逃げ込んでみたり、逆に思いっきり子どもたちと遊ぶだけの一日にしてみたり。家のことはほったらかしのことも多かったです。
平塚らいてうが「原始、女性は太陽であった」と言っていますが、曇り空や雨降りで太陽が見えないこともあります。
がんばりすぎない、適当なところであきらめる、これも実は養生です。
まずは自分を大切になさってくださいね、あ、お父さんもね(^^)
ゆっくりリラックスして吸って~吐いて~を繰り返します。
朝、鳥がちゅんちゅん鳴くのは、新鮮な朝の空気をたくさん吸っているのだそうです。
ラジオ体操も「まずは深呼吸から」ですね。
朝、屋外でラジオ体操するのは何よりの養生というわけです(^_-)
イライラしたとき、悲しいとき、困ったとき、まずは深呼吸してみてください。
まだ梅雨も明けていないのにもう秋?
二十四節気はもともと中国の黄河中流の内陸部で発生したものなので、日本の気候とは少しずれるのだそうです。日本では農作業の目安にするために使われていました。
さて、立秋からさかのぼって18日の今日から8月6日までが「土用」です。土用とは季節の変わり目という意味があります。この時期の丑の日にうなぎをたべるのですね。
うなぎは湿気で重くてだるーい体の時や目のトラブルに良い食材です。心身の疲れや手足のしびれ・むくみにも効果があるそうです。
写真はうなぎではなく、今朝いただいたジャスミン茶と夏野菜のピクルスです。
悲しいニュースがあって朝から胸が詰まった感じがしたので、香りの良い野菜と酸味そして精神安定作用のあるジャスミン茶を選びました。
我が家では、麦茶に混ぜて一年中飲んでいます。
いつも使っているのは、皮をむいてほうじてあるハトムギ(写真)ですが、これはそのまま食べてもとてもおいしい(^^♪
お子さんのおやつにもピッタリ。
はとむぎ、げんまい、つきみそう、どくだみ、ハブ茶、プーアール~ん?聞いたことありますね(笑)
玄米は元気が出る、どくだみは肌の調子を整えたり解毒、ハブ茶は便秘にも良いしプーアールティーと共に体を温める作用があるような・・つきみそうはわかりません(-"-)調べてみます。
マックに行ったら、ドリンクは「爽健美茶」ですね。
できれば氷抜きで。
これも養生のひとつです!
追記:
月見草の効能は肌トラブルの改善、代謝を向上させるなどがあるそうです。
訂正:
ドクダミ茶は余分な熱を冷ましたり利尿作用があり、便秘に良い。
ハブ茶は生薬名「ケツメイシ」やはり余分な熱を冷まし、体を冷やす働きがあるので冷え性や下痢気味の人は要注意だそうです。
プーアール茶は脂肪分解、消化促進作用があるそうで、涼性でした。ダイエットや生活習慣病の予防になるそうです。
もり小児科看護師森です。
本日よりブログの他に新しいメニューを追加させていただきました!
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、ジメジメとした梅雨空が続いています。二十四節気では、七月七日が「小暑」(しょうしょ)。
そろそろ梅雨が明けて本格的に暑くなる季節です。
大雨や豪雨のシーズンとも言われていていて、今年は九州地方を中心に被害が出てしまうほどの雨が降っています。
湿(しつ)は、体の中にも溜まってしまうもので様々な不調の原因になることがあります。
不調をできるだけ取り除き、過ごしやすくするための養生がたくさんあります。
少しずつご紹介させてください♪
本日は取り急ぎごあいさつまで・・・。
医院名 |
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医療法人社団 澄明会 もり小児科 |
院長 |
森 淳夫 |
住所 |
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診療科目 |
小児科 |
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